森と園舎
里山を模した「小さな森」と
子どもたちのための園舎
園庭には「小さな森」や「森の遊具」、「ビオトープデッキ」「野菜畑」等、当園の自然への思いを随所に盛り込んだ環境設定があります。街中の幼稚園だけれど、森の中で遊ぶ、自然に触れる、そして園舎の森でも遊ぶ…。幼稚園での活動と、「森のようちえん」での活動の融合がどこまで実現できるのかを楽しみに保育をしています。
園庭を囲む「森の遊具」
園舎の二つの棟をつなぐ「森の遊具」。あえて段々でジグザグにしている通路からは園庭のイチョウ、ケヤキ、ヤマボウシといった木を見る高さや角度が変わります。枝に付いたままのどんぐりを間近で見たり、いろいろな色の葉っぱを見つけたり、一本の樹でも四季を通してさまざまな姿が観察できます。木漏れ日の中、色々な木々の匂いの中で、思い思いの遊びを楽しむことができたら、幼児期の大切な記憶になるのではないかと考えます。
主な活動場所
アエルキャンプ場はもちろん、近隣の自然文化園や千里北公園もまた「小さな森(園庭)」の一部だと捉えています。また、ここに記載している場所や施設だけでなく、「社会全体」がとよなか文化幼稚園のフィールドです。
アエルキャンプ場(自園キャンプ場/三田市)
兵庫県三田市の里山の麓にある、とよなか文化幼稚園のプライベート・キャンプ場です。約800坪の敷地があり、キャンプ場の裏には「アエルの森(大きさは甲子園球場の約3倍)」があります。
山登りをしたり、草花、石などさまざまな自然物を使って造形を楽しんだり、虫とりやザリガニつりをしたり、カヌーに乗ったり、野外クッキングをしたり、キャンプをしたり…園内の遊びとはひと味違ったダイナミックな遊びをしながら、自然の中で遊びます。
自然文化園(大阪府吹田市)
千里北公園(大阪府吹田市)
神戸市立森林植物園(神戸市北区)
三田市立野外活動センター(兵庫県三田市)
淡路島
ハチ高原
古民家体験活動「トトロの家」
豊中市内にある7つの私立幼稚園が共同所有している施設です(能勢町)。昭和初期に建てられた古民家で、今では珍しい大きな蔵や五右衛門風呂、へっついさん(かまど)、上がり框などがあります。
へっついさんで料理をしたり、みんなでお風呂に入ったり、気持ちのよい吹き抜けの風の中、大広間でお昼寝をしたりして過ごします。
家具の森
たくさんの登り口があり、大人が通れるか通れないかギリギリの通路(体の大きな人は本当に通れません)、迷路のような梯子。南棟にある3つのクラスを行き来できる「家具の森」で、子どもたちは樹間を走り回るリスやサルのように遊んでいます。
10人ほどが集まれるスペースでたわむれたり、よそのクラスに遊びに行ったり、大きな窓から遠くの五月山や六甲山・飛行場をぼ〜っと眺めたり。自然と全身を使いながら、遊べる家具であり遊具です。
ピロティ
雨の日にも外遊びができる場所です。「森の遊具」の下のまるで秘密基地みたいな砂場や、大縄のアスレチックで雨の音を聴きながら元気に体を動かします。
給食室
朝、登園してくると登園する道路にも給食室から良い匂いがしてきて、「今日は、カレーだ!」「今日のお味噌汁には何が入っているのかな?」とおうちの人とお話している姿を見かけます。給食室の中をのぞくと調理の方の姿や、使われている食材を間近に見ることができます。食事や料理への興味・関心がわき、食べたいという意欲や、給食を作ってくれている方への感謝の気持ち等が育ってくれればと思っています。中がよく見えるようにと、給食室には大きなガラス窓があります。赤い帽子・赤いエプロン姿でテキパキと動き回りながら給食を作ってくれている姿を見て、子どもたちは「今日は何のごちそうかな?」と給食の時間が来るのを心待ちにしています。